2011年06月20日
手火山式

昔からの鰹節を作る製法を 手火山式 といいます。
近年では短時間で大量生産するため、機械で熱風を吹きつけて
鰹節を作る製造方法が主流で、この手火山式での製造は
ほとんどと言っていいほどありません。
そんな伝統技術 「手火山式」 を守り、後世に伝える為に
御前崎でNPO法人 手火山 が設立しました。
頂いた資料からの抜粋
手火山式とは鰹節製造の伝統技術。
350年の歴史があり御前崎には190年前
志摩の国 山際初次郎によって伝えられました。
生の近海鰹を使用し、焙乾(ばいかん)には広葉樹をマキとして使い
直火と燻しを丹念にゆっくり繰り返す。
手火山式での鰹節はこうして作られます。
近海の生鰹を鰹節にしている加工屋はほとんどありません。
しかも、手火山式での製造となると全国的にも希少で
全体生産量の数%程度となってしまうでしょう。
もちろん冷凍鰹で機械を使った製造方法の鰹節と
生の鰹を手火山式で作った鰹節では味にも大きな違いがあります。
先ほどご説明した通り、現在世の中に流通している鰹節のほとんどが
冷凍の機械製造。
ですので、
その鰹節の味が普通になってしまい、
生鰹の手火山式鰹節が変わった味、いつもと違う味。
と思われてしまう事が少なくはありません。
昔からの本物の味が 「異端」 と思われている現実があります。
でも先人から伝えられてきた伝統的な技術。
絶やしたくはありませんよねぇ。
手火山式の後継者が少ないのも大きな問題です。
NPO法人手火山の設立はとても大きな価値があると思います。
HPもあるようですので、是非ご覧くださいませ。
ちなみに、当店の鰹節。
全て 手火山式 による鰹節でございます!!